妊娠中の歯科治療やクリーニングの必要性について
- 2023年7月31日
- 小児歯科
〜妊娠中の歯科治療やクリーニングの必要性について〜
こんにちわ、暑くなり熱中症に気をつける時期になりましたね。
水分補給をしっかりし、お身体にお気をつけてくださいね。
さて今日は妊娠中の歯科治療やクリーニングの必要性についてお話しをさせていただきます。
まず歯科治療は体調が安定してくる妊娠中期(5〜7ヶ月ごろ)がオススメです。
初期や後期に治療をしてはいけないという事ではありませんが、
初期は悪阻があったり体調が優れない日も多いです。
後期ではお腹が大きくなって仰向けの体勢がしんどくなる場合もあります。
また、場合によっては治療ができずに応急処置だけをして治療の時期をずらすこともあります。
そのため比較的に安定している妊娠中期がオススメです。
そして来院時には必ず妊娠中であることをお伝えください。
妊婦さんが使っていい薬剤や、治療時間を短くしたりなど、母胎に配慮した治療が行われます。
そして妊娠中のレントゲンも気になると思いますが、歯科で使用するレントゲン撮影の放射線量は少なく、腹部からも離れているため赤ちゃんには影響はないと言われています。
またレントゲン撮影時には防護エプロンもお付けしますので赤ちゃんはもちろん、お母さまへの影響もかなり少ないと言えます。
安心してご受診ください。
〜妊娠中の口腔内変化について〜
「妊娠するとお腹の赤ちゃんに歯のカルシウムを奪われるから、歯が脆くなる」
このお話、みなさんよく耳にするのではないでしょうか?
もちろんこのお話には根拠はありませんが、妊娠するとホルモンバランスの影響でお口の中の環境が変わり、歯ぐきが腫れたり、出血や、歯肉炎、歯周病などのトラブルが起きやすいと言われています。
また唾液の量や質も変化しお口の中がネバネバし不快感を感じたり、悪阻で歯ブラシを口に入れる事もままならない方、食べ悪阻で間食することも増えて虫歯のリスクが高まる事もあります。
〜妊娠中のセルフケアついて〜
ご自身で歯を磨く際に、悪阻でしんどい時はできるだけ歯ブラシの先がコンパクトで小さいものを選んだり、下を向きながら磨くと唾液が奥の方に流れにくくなり、吐き気が込み上げてくることが起きにくくなるといわれています。
ただどうしても体調が優れず歯磨きが辛い場合は洗口液が重宝します。
歯磨きの代わりにはなりませんが、洗口液には殺菌成分やフッ素を配合しているもの、歯ぐきの炎症を抑えて歯周病を予防するものなど、様々な種類の製品があるのでご自分のお口の状態に合わせて使いましょう。
〜妊娠中の歯のクリーニングの必要性について〜
妊婦さんはホルモンバランスの影響で歯ぐきの炎症が起こる
「妊娠性歯肉炎」を発症することがあります。
これは歯周病菌がサイトカインという物質を出し、それが子宮の収縮を促進してしまい早産や低体重児(未熟児)出産といったリスクを高めてしまうと言われています。(約7倍も)
そうならないように、できるだけお口の中を清潔に保ち、歯のクリーニングを受ける事をオススメします。
やまのい歯科クリニックでは、できるだけ無理のない楽な姿勢で診療を受けていただけるように配慮いたします。
体調や気分が悪くなった場合は我慢せずにお近くのスタッフまでお声掛けくださいね。