マタニティー歯科 お母さんと赤ちゃんの歯を守るために
- 2023年3月10日
- 小児歯科
急に気温が上がり暖かくなってきましたね。季節の変わり目は風邪や花粉症にお気をつけてください。
今日はマタニティー歯科についてお話したいと思います。
私は妊娠とは奇跡であり、全ての子の誕生は奇跡だと思っています。私にも1歳の娘がいますが、妻が本当に頑張り出産をしました。とても可愛い娘で毎日デレデレしていますがむし歯を作らないように頑張りたいです。
生まれてくる赤ちゃんのお口の中には、むし歯の原因となる菌は存在しません。赤ちゃんがむし歯になる多くはお母さんやお父さんなど周りの大人からの感染が主な感染経路と言われています。
自分が使っている箸やスプーンなどでお子様に食べさせてり、何気ない日常のスキンシップの中から虫歯菌が感染すると言われています。その中でも一番子育てをするお母さんからむし歯原因菌が感染する確率が高いようです。
そのため、お母さんのお口のなかを健康な状態にしておくことで、赤ちゃんにうつるむし歯菌を減らすことができます。
妊娠するとホルモンバランスが変化し、歯周病の細菌が増えやすい口内環境になります。妊娠中のつわりのため歯みがきが十分にできないことがあります。歯みがきが十分ではない場合「むし歯」「口臭」「酸蝕症」が起こる可能性が高まります。
また妊娠中の歯周病は、早産や低体重児出産のリスクが高くなることが発表されています。妊娠中に歯周病になっている場合、早期低体重児のリスクが7倍以上にも跳ね上がると言われています。
なぜなりやすいか?これは歯周病菌が作る菌毒素が血液を介して胎児に送られ、胎児の健康的な成長を直接阻害するほか、その毒素の影響で子宮の異常収縮が起きることが原因と言われています。
実際に定期検診、クリーニング、治療のタイミングは安定期と呼ばれる妊娠中期の5〜8ヶ月です。妊娠後期の8ヶ月以降は応急処置にとどめた方がいいと思われます。
よほどのことがなければ基本的に当院では妊婦にレントゲン写真は撮影しませんが、妊娠中のレントゲン写真や麻酔は問題ありません。
歯科のレントゲン写真は首から上の部分であり、お腹に直接X線が当たることもありませんし、デンタルレントゲン写真であれば通常の約10分の1の線量で撮影できます。麻酔も局所ですので母子ともに影響ありません。不安な方が多いと思われますので一度ぜひ歯科医院にご相談ください。
お母さんのお口を守るため、これから生まれてきてくれる赤ちゃんのお口を守るため、一度お口のなかのチェックを歯科医院でされることをオススメします。
妊婦さんのお口に関するお悩みに対応させていただきますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。