子供の虫歯を予防するフッ素とは?
- 2023年9月25日
- 小児歯科
こんにちわ、やまのい歯科クリニックです。
少しずつ肌寒くなってきて、冷房を使わない時間帯も増えてきましたね。
季節の変わり目は体調を崩しやすいため皆様気をつけてくださいね。
子供の乳歯は虫歯になりやすいです。
日頃の歯磨きや食事などの生活習慣がとても大切です。
親御さんの仕上げ磨きも非常に大切になります。
それに加えて歯科で塗る高濃度のフッ素を塗布することにより虫歯を防ぐことができます。
子供の歯を守るフッ素についてご紹介したいと思います。
●フッ素について
①虫歯菌が出す酸の生成を抑える
フッ素は虫歯菌の出す酸の量や活動を抑え、抑制する働きがあります。
それにより歯が溶かされず、虫歯を予防する働きがあります。
②初期虫歯を元に戻す作用がある
食事をすると酸によって歯に含まれるミネラルが溶けてしまいますが、
唾液が働いて溶け出した成分を元に戻すこの働きを再石灰化と呼びます。
再石灰化を助けるのがフッ素の役割です。
フッ素は再石灰化を促進し、歯の修復を促してくれます。
これにより初期虫歯を修復して、健康な歯を保ってくれる働きをします。
③強い歯にしてくれる
歯の石灰化にあたり、フッ素は歯の表面のエナメル質の成分と結びついてフルオロアパタイトという、虫歯菌の酸に対して非常につよい構造を作ります。
この働きによりミネラルが溶け出しにくく、虫歯になりにくい強い歯になるのです。
●フッ素を塗るタイミング
フッ素は生えたばかりの歯に対して塗布するのが効果的と言われています。
乳歯や永久歯にも効果があります。
この時期に塗布しておくと丈夫な歯になると言われています。
●フッ素のリスク
フッ素は虫歯予防に高い作用がある反面、人体にも悪影響があると言われています。
そのため心配な面もあると思います。
我々が虫歯予防で使うフッ素は猛毒である元素記号「F」フッ素単体ではなく、安全な化合物である「フッ化物」を使います。
また現在販売されている歯磨剤のほとんどにフッ化物が入っています。
フッ素の悪影響に対して、神経質になる必要はなく、歯科医師や歯科衛生士の指導のもと、正しい使い方をすれば悪影響を及ぼすことはほぼないので、ご安心ください。
●フッ素で虫歯予防
フッ素で虫歯予防する方法として、毎日ご家庭で使用できる歯磨剤、洗口液、ジェルなどがあります。
いずれも濃度が低く、予防効果は10〜20%と言われています。
それに比べ、歯科医院で塗布するフッ素は濃度が高いです。そのため効果は40〜50%と言われています。
歯科医院では定期的に濃度の高いフッ素塗布、ご家庭では濃度の低い歯磨剤で歯磨きを行い、洗口液とフッ素をうまく併用すると予防効果が高まります。
あくまで予防なので必ず虫歯にならないわけではありません。
きちんと正しい歯磨きと食生活を心がけましょう。
やまのい歯科クリニックでは、定期的に検診でお子様にフッ素塗布を行なっております。
フッ素は子供から大人にも効果があります。
3〜6ヶ月に一回は検診にきていただき、フッ素塗布することで効果が高まります。
分からないことや、気になることはお気軽にご相談ください。