歯ぎしりの対策
- 2023年6月29日
- 口腔外科
春がきて少しポカポカしてきたと思いきや、あっという間に夏になってしまいましたね。
皆様、熱中症などには気をつけてください。
暑くなり、寝苦しい日がありますが、寝ている時に歯ぎしりはしていませんか?
今日は歯ぎしりについてお話ししたいと思います。
歯ぎしりが口に与える影響
歯ぎしりは3人に1人がしていると言われています。
その中で自覚をしている方は3割もおられません。
寝ている時に周りの方に指摘されて気付くと思われがちですが、意外と指摘されることが少なく、音がなっていない歯ぎしりの方が多いです。
歯医者に行って初めて歯ぎしりを指摘される方がほとんどです。
①歯に与える影響
歯ぎしりによって影響を与えるのが歯です。
歯ぎしりによって歯がすり減ったり(摩耗)、歯が欠けたり、人によっては歯が折れたりすることもあります。
症状が強くなると、歯がしみるようになったり、噛んだ時に痛みが出るようになったりします。
②歯ぐきに与える影響
歯ぎしりをすることによって、歯ぐきなどの歯周組織にも影響が及びます。
特に歯周病が進行している場合、歯ぎしりをおこなっていると歯周病をさらに悪化させる恐れがあります。
③顎に与える影響
歯ぎしりによって顎に与える影響もあります。
それは顎関節症です。
顎関節症が悪化すると口が開けにくくなることもあります。
それほど強い歯ぎしりでなくても、長時間続けることで顎に大きな負担がかかるので注意が必要です。
④その他の部位に与える影響
歯ぎしりの影響は、歯や顎意外にも影響を及ぼします。
歯ぎしりは頭痛や肩こりの原因となります。
さらに睡眠時無呼吸症候群との関連も指摘されています。
歯ぎしりをおこなっている場合できる限り早く歯医者に相談された方が良いです。
治療方法
ナイトガード(マウスピース)
一般的に行われている治療法はナイトガードを用いた方法です。
ナイトガードとは、睡眠時に用いるマウスピースで、装着して眠ることで上下の歯が直接当たらないようにすることができます。
歯は生体の中でとても硬いものです。上下の硬いもの同士の歯が当たって擦れることで、歯がすり減っていきます。それをナイトガードによって防ぎます。
デメリットとしては装着時の違和感です。
異物を入れて寝るので人によっては睡眠時に不快感があるかもしれません。
まず慣れることは大切で慣れれば違和感が無くなります。
後、ナイトガードは保険適用されています。
上記の写真のように、上顎に装着しているのがナイトガードになります。
歯ぎしりによって、痛みが出た場合、噛み合わせの調整で改善することもあります。
やまのい歯科クリニックでは、歯ぎしりのご相談を受け付けています。
患者様のお口の状況をしっかり説明することに努めていますのでお気軽にご相談ください。